独り暮らし
独り暮らしができるならしてみたいと長年思ってきたのだけれど、
いざしてみようと思って話が現実的になってくると、途端に怖気づく。
不安に心が囚われるばかりだ。
普段通りの思考ができなくなる。
それくらい不安になる。
不安を軽減・緩和するために有効な物件の条件を考えると、
以下のようなことが挙げられる。
・実家から近い、アクセスがよい
・駅から近い、遅い時間にでも人通りのある大通りを歩いて帰れる
・その地域の治安がよい
・その地域に慣れ親しみがある、その地域をある程度知っている
・人に来てもらいやすい
こんな感じ。
あぁ、自分はどうしてこんなに不安になっているのだろう。
よくわからなくなってきた。
とにかく人間が怖くてたまらない。
間取りを見て気に入った物件をひとつ見てきたのだけれど、
陰気ですすけた街の雰囲気、電車の騒音、部屋の狭さに落ち込んでしまった。
部屋を見に行くこと自体はわくわくしたし、楽しかったけど。
条件をほぼクリアーしていたはずの部屋が、
実際に行ってみるとイメージと大違いであった。
「百聞は一見にしかず」とはよく言ったものだ、と思った。
真っ白な壁。
私を押しつぶそうとぐんぐんこちらに向かってくる、
そんな圧迫感があった。
部屋のプラスポイントばかりに意識を向け、
この契約をポジティブに考えようと努めたのだが、
気分がみるみるうちに沈んでいくのがわかった。
それを不動産屋さんに悟られないよう明るく振舞った。
自己暗示も兼ねて。
でもああいうときは、全て顔に出してしまったほうがいいのだろうな。
無理に気に入ろうとして、契約を決めてしまっていいようなものではない。
これから自分が住もうとしている、家 なのだから。
自分にとって、実家の次に大切な空間となる場所を決めようとしている。
契約書が既に手元にある。
そんな段階まで話を進めた物件を断るのは非常に忍びなかった。
すごい罪悪感。
周りの人にもその物件に住むことを前提で話をしてしまっていたので、それも伴って。
でも妥協はできないと思って、腹を括って話をした。
相手の営業マンの声が一気にトーンダウンしたが、
そんなの無視する覚悟で臨まないと本当に負ける。
不動産屋さんも怖い。
内心、本当にショックである。
間取りを見て、新しい生活にわくわくするほど気に入っていた。
連日仕事が忙しくて心底参っていたときも、
週末に物件見学という楽しみがあると思うと少しやる気が湧いた。
独り暮らしの私を恋人が訪ねて来てくれる、なんていう妄想も、
完全にその部屋ベースでモコモコと膨らんでいた。
まぁ「その部屋」自体が、間取りのみに依拠した幻想だったんだけどね。
とにかく、すごく楽しみだった。
でも実際の部屋と街を見たら、
必死で自分を納得させようと頑張ってみたけどダメだった。
本当にごめんなさい。
私の我儘で、人を振り回しています。
理想が高すぎるのかな・・・。
妥協ポイントをどこに設定すればいいのかわからない。
わからないことだらけで泣きたくなる。
本当に家賃を払い続けていけるのか、とか、
安全面をどこまで考えたら安心できるのだろう、とか、
いくらでもあるよ。
泣きたくなる。
独り暮らしを始める人って皆こうなのかな?・・・な訳ないか。
きっとこんな悩みを持つのは、今すぐに家を出なくてもよいからなのだろうな。
例えば大学進学で上京する人なんかは、こんなことで悩んでる場合じゃないだろうし。
悩んでも悩まなくても入学日は迫ってくるし、結局独りで暮らすしかないんだからね。
ここに書いたら、少しすっきりしたような気がする。
自分が何に対して不安になっているのかもわからないということは、
それだけで不安を増進させる。
これで不安がひとつ消えたことになるのかな。
ポジティブな思考にシフトしよう。
家具を選んだり部屋を作ったりする楽しみとか、
独り暮らしをすることで得られる新たな時間とか。
何かが叶うときって、不安がつきものなのかも。
具体的に叶えようとして初めて、不安なこともよりリアリティを帯びたんだ。
不安だけど・・・独り暮らし、やってみたいと思う。
自分はどこまでできるだろう。
本当に我儘ですが、皆様、どうかご協力お願いします。



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