メロディー
部屋にいると、灯油を売る車のメロディーが聞こえてきて
とてもノスタルジックな気持ちになった。
もう戻れない時間ばかりが思い出されて、
なんだか懐かしく、悲しく、切ない気持ちになる。
冬の風物詩だな。
だいぶ寒くなったし、日も短くなった。
切ない季節だ。
だからきっとあたたかさを感じられる。
昔おばあちゃんの家に泊まったときのことが頭に浮かぶ。
あの頃はまだ小さかったけど、
あの頃はあの頃の私なりにいろんな思いや悩みを抱えていたんだろうな。
具体的には思い出せないが、いつも不安を抱いていたことを憶えている。
そんなとき、おばあちゃんがとってもあたたかく感じるのだ。
部屋の明かりもあたたかい。
そんなぬくもりに満ちた部屋の中から、外の寒くて暗い世界を眺めていたなぁ。
外は一人で歩けない怖い世界だった。
懐かしい。
おばあちゃんや両親に恩返しをする年になっている訳だけど、
今これを書いている自分はひたすら頼りなく、不甲斐ない存在だ。
こんな大人になってしまったよ。
幼き頃の私は今の私を見てなんと言うだろう。


