stigma
今、私を苦しめているものは何だろう。
なんだか、文が素直に書けない。
それは自分の頭の悪さや愚かさが露見することが怖いからだ。
何を言っても、浅はかだ。
深く切り込んだ思考ができない。
それが悔しく、もどかしく、抜け出せなくて苦しい。
そう、今も、正解は何かと探している。
ここに何を、どのように書けばよいか。
書く度に、自分は惨めになるのだ。
書くことによって、自分は証明される。
何を考え、どのような言葉で表現したのか。
でもその結果はいつも不満足なものばかりで、
何を表現できなかったのかを凝視しようとすると頭が壊れそうになる。
最近は、吐き気まで感じる。
それでも知りたくて仕方ない。
知らなければ、落ち着かない。苛立つ。気持ちが悪い。
いやだ、惨めでたまらない。
それでもここから抜け出すためには書くしかない。
抜け出せるかどうかはわからない。
抜け出そうとするのをやめたことがある。
考えることを極力控え、楽にしていようと努めたことがあった。
楽に、笑顔でいようとした。
欺瞞。
単なる自己欺瞞に過ぎないんだよ、あんなことは。
いつも何かから目を逸らし、自分の作り笑顔に疲れていたような気がする。
笑いたくないときに、顔の筋肉が笑顔を作っていることを感知すると、
たまらなくいやな気分になっていた。虫唾が走る。
だからそんな不快感からも目を逸らすよう努めた。
考えることを自分に許したとき、
漏斗の穴にスーッと引き込まれていくような、
周りの世界に完全に身を委ね、深い海の底に吸い込まれていくような、
初めての気持ち良さを感じたのを覚えている。
私はきっと、
考えることに縛られて生きるしかないのだ。
苦しみながらも、どこかでそれを望んでさえいる。
この苦しみから逃れることはできない。
だからといって、その世界の中で上へと這い上がっていくこととは別問題だ。
この世界から抜け出せないなら、この世界で這い上がることだ。
そして、自分はそれを最も望んでいる。
私は這い上がっていくことだけを考えている。
上へと登っていきたいんだ。
もう一つ上の段階へ。



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